自動車ユーザー向けに、3Dビジョンによる搬送・供給解決策を提供
生産工程には、多くの原材料、半製品、製品の搬送、供給、運搬などの工程があります。従来の手作業での搬送は手間と労力がかかり、自動化が進んでいません。
機械による労働力の代替と、スマートな3Dビジョンシステムを組み合わせることで、製品の加工効率を大幅に向上させることができます。
来料位置偏差の修正
フォークリフト、AGV、AMRによる搬送やコンベヤで供給される材料は、カスタマイズされた治具がない場合、ロボットが固定ティーチング位置での搬送精度要求を満たすことができません。3Dビジョンシステムを活用することで、供給材料の位置と姿勢の偏差を効果的に修正し、ロボットによる正確な把持と配置を実現します。
平板状ワークの認識能力
自動車製造の過程では、平板状で反射性のある多数のプレス加工板金部品が存在し、それらの認識が困難です。3Dビジョンシステムは特徴検出を通じて、平板状ワークの認識問題を効果的に解決し、正確な搬送と供給を実現します。
複数車種の同一ライン生産の対応
3Dビジョンシステムは、異なる車種や部品に対して迅速な切り替えが可能です。新しい車種や新素材に対応する場合、通常2時間以内にシステム導入を完了し、オーダーメイド生産方式における複数車種の同一ライン生産に対応します。
柔軟な生産で人員削減と効率向上
3Dビジョンシステムはロボットに「目」と「頭脳」を装備させ、多くの反復作業を人間の代わりに実行します。カスタマイズ治具など固定装置の製作とメンテナンスコストを大幅に削減し、生産効率と製品品質の両面で向上を実現します。
典型的なシーン
プレス
板材スタックの仕分けと位置決め誘導
3Dビジョンシステムは、様々な規格の板材を認識し、スタックの各層の正確な位置を特定します。これにより、スタックの移動や位置偏差などの問題を解決し、供給の自動化と精度を向上させ、ロボットが繰り返しの人力作業を代替することで作業効率を大幅に改善します。
プレス
鋳物の光学的センタリングと位置決め誘導
ロボットはコンベアベルトから板材を正しい位置で迅速に拾い上げ、プレス機に供給する必要があります。3Dビジョンシステムは様々な供給材料を認識し、100%の供給精度を実現し、加工ラインの柔軟性を向上させます。
プレス
プレス部品の取り出し位置決め誘導
従来の取り出し方法では、プレス成形された部品を手作業で取り出す必要があり、連続的な作業の負担が大きく、繰り返しの作業が多いため、ロボットによる取り出しが導入されます。3Dビジョンシステムによる位置決め誘導により、部品の取り出し位置を正確に特定し、指定された容器に部品を配置することができます。

溶接
プレス部品の供給誘導
様々なプレス部品の人工供給作業は繰り返しで単調であり、ロボットによって大量に取って代わられます。供給される部品には不確定な位置移動が存在する場合がありますが、3Dビジョンシステムは部品のリアルタイム空間位置決めを行い、ロボットが正確な位置から部品を取り出して供給を行います。
組立
ガラス供給誘導
3Dビジョンシステムは、ロボットに大きな前後風防ガラスを工具に収納された状態で取り出し、接着剤塗布作業ステーションに転送するように誘導します。ガラスは透明性を持ち、来料が表裏逆の状態であることがありますが、3Dビジョンシステムはこの問題にもうまく対応し、正確な供給を実現します。

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